シングルサインオン(英語:Single Sign-On、略称:SSO)は、一度のユーザ認証処理によって独立した複数のソフトウェアシステム上のリソースが利用可能になる特性である。この特性によって、ユーザはシステムごとにユーザIDとパスワードの組を入力する必要がなくなる。
(wikipediaより)
2012年、その年の4月に入社した新入社員のシングルサインオンをめぐる物語である。
※ この物語は真実に基づくノンフィクションである。
2012年4月に入社した社員・亀井(仮名)は、システム部に配属になった。
顧客に提供するBtoBサービスのWEBアプリケーション、WEBタートル(仮サービス名)を開発する部隊である。
入社して数ヶ月が過ぎた頃、亀井は自らが開発するサービス、WEBタートルのお客様サポートセンターの責任者・鶴岡(仮名)に話しかけられた。
当時、WEBタートルのユーザーはIDとパスワードを入力してサービスを利用していた。しかし、問い合わせをするときには、サービスとは別のお客様サポートサイトからお客様ログインしなければならない仕様だった。WEBタートルのお客様サポートセンターへは「2回ログインしなければ、いけないのが煩わしい」という要望が寄せられることは少なくなかった。WEBタートルへの1度のログインで、お客様サポートサイトも利用できるようにする「シングルサインオン」の機能が欲しいと鶴岡が思うのは自然であった。
新入社員の亀井は「シングルサインオン」がわからなかったようだ。しかし、亀井も毎朝シングルサインオンをしている。一度のログインで会社メールやSFMシステムなど、複数のシステムを利用しているのだ。そして、優しい鶴岡は、ヒントを出した。
亀井はオ○ニーと勘違いをして、会話を続けるという、アンジャッシュ漫才ですら達成できないことを、大真面目にやってのけたのである。新入社員は若いな・・・・と思ったのが2012年である。
2018年の年の瀬、当時の新入社員だった亀井は7年目社員になった。
7年目になった今も、毎朝出社してからシングルサインオンをしているそうだ。
実は、亀井は、自らが残したシングルサインオンという衝撃を語り継ぐための飲み会(?)を12月に開催し、当時の仕事の仲間を毎年集めている。今は、ほとんどの仲間がその現場を離れて、新しいことをしていたり、別の現場で頑張っている。もう6年連続で開催しているのだから、頭が下がる。
1年ぶりに再開すると、仲間のうちでも誰かしら1人くらいが、シングルサインオンという事件を忘れてしまう。そのため、シングルサインオンについてきちんと思い出すために、鍋を食べて、シメのおじやに入る前に、きちんとシングルサインオンについて話すが恒例になっている。
6年に渡り、かたはばヒロシは語り部を務めさせていただいてきたが、今年、語り部を引退。
来年からは別の仲間に引き継ぐこととなった。
語り部、引退に伴って、ここに記した。最後までお読みいただいた皆さんや、毎年飲み会を開催するシングルサインオン、仲間たちに感謝したい。
たかが毎年恒例の飲み会とはいえ「続けること」というのは本当にすごいと思う。
2006年からブログを続けている方の記事だけれど、心をうたれたので共有します。
https://kei-horii.com/2017/12/16/kokuhaku/
(引用)
このブログを書き続けてもう10年以上になります。「よく続けられますね。」
と言われることもありますが、いつも書くネタをキープしているわけではありません。そんな時はどうするか。書くことを思いついてから書こうとするのではなく(これをすると続かない)、とにかくパソコンを開きます。基本週末に1本は書くことを決めているので、頭の中に何もなくてもまずはパソコンに向かってキーボードを叩き始めるのです。
そうすると、何かが降りてくることもあれば、適当にネタが出来上がっていくこともあるのです(今回がそのパターン・・)
要するに。
考えてから行動するのではなく、行動するから何かが生まれるのだということです。