2019年11月25日 | カテゴリ:ブログ
庶民は歓喜せよ!証券会社も手数料0円時代に!?金融業界はどんな未来を描くのか。
庶民は歓喜せよ!証券会社も手数料0円時代に!?金融業界はどんな未来を描くのか。

おもしろいコメントをみた。

証券会社も手数料ゼロの時代が近い。キャッシュレスでATMや送金もゼロ。みな利用の情報を売ることや他のビジネスでの利用を狙う。個人から見ると、情報を売るか、手数料を払うかの時代。さらに進むと、株式取引をすると手数料がもらえるようになるかも。マイナス金利の次は、マイナス手数料の時代。金融はデータ市場に参入するしかない。なぜなら有料で取引される最大の価値はデータだ。マイナス手数料をはじめれば投資にシフトするかも。

某Fintech企業の方のコメントで、これはとてもおもしろい。

手数料の”聖域”が崩壊している

手数料は事業を運営する上で必要となるものを維持するための資金でであり、事業者にとって、いわば”聖域”である。

しかし、最近は、FX・証券・投信で手数料が下がったり、手数料0円になるニュースが増えている。

参考
FX取引のスプレッド縮小が相次ぐ、米ドル/円で0.2銭に
SBI FXトレード、米ドル/円スプレッドを0.1銭に

証券
SBIが米国株式の売買手数料の完全無料化を発表、ネット証券の収益は先細りを懸念

投信
フィデリティ証券、投信販売手数料を12月撤廃

手数料という聖域の崩壊が意味しているものは?

山崎元さんの記事に説明があった。
証券の「手数料ゼロ」は要注意!投資家が理解すべき構造変化とは?

要約
手数料を撤廃する代わりに、ユーザーの発注データをもとに先回り発注をすることで利益をあげるように変化していく

よくよく考えると、これはみんなにとってとてもいいこと、少なくともおもしろいことだとわかる。

しかし一見するだけだと、悪い事のように見えるし、山崎元さんも否定的な見解を語っている・・・
(クレーマーレベルのかなり稚拙な見解であり、専門家なら、もう少し考えていただきたい…)

従来の”手数料”がもたらしていた弊害3つ

単純に抵抗がある

例えば100万円投信を買うときを例にすると、いきなり3.3%の信託報酬+消費税がかかり、96.7万円になってしまう。
これは・・・抵抗がある。その上、スタートしてからもその商品が下がってしまうことは普通にあるためなおさら。

短期的に見ると、お金を払って、お金を減らされてしまうという場面が多く発生するのだ。

利用者が運用益をあげるときに手数料が重荷になる。

利用者はお金を増やす目的で金融商品を買うので、必然的に手数料よりも大きい利益を出す必要がある。
そして、1度の取引で手数料に対してより大きい利益を出すことが必要となる。

後者がわかりにくいので例を挙げる。

例)
手数料が3.3%、3度取引、5%/取引 の利益を出す => 1.7%が3回で5.4% ※
手数料が3.3%、1度取引、15%/取引 の利益を出す => 11.7%が1回で11.7%
※複利は無視しています。

市場から得る利益が同じであっても、自分の取り分が減ってしまう。
よりよい取引、そのタイミングは限られてくる。

従来の手数料では、庶民が専門家の意見を得るのが難しい。

あくまで、これは私が個人的に考えている問題である。

しかし、絶対的に投資は難しい。

そして、多くの知識が必要であるため、専門家の意見をもらいながら、進めていきたい。しかし、専門家にとっては、一般庶民へのアドバイスをしてしまうことはコストが見合わないのだ。

仮に庶民にとっては大金である100万円の運用をする場合に、初期手数料は約3万円で、その先の毎年の手数料は2万円前後。手厚いアドバイスや継続的なフォローをするコストをかけることができない。

少し前にこんなニュースがあった。長期間引き出すことができないジュニアNISAで、一般的には短期向けの商品が1番人気になったのだ。
子や孫のためのジュニアNISA、長期保有するとお金が減る日経平均ダブルインバースETFがなぜか1番人気

これは、投信だけでなく、保険業界など、金融関連の多くの場面で課題になっているし、格差社会を演出している。

“手数料無料化”はなんだ?

手数料無料化は、結局のところは極限まで手数料を減らす努力であり、利用者を有利にしていると私は考えている。

先程も登場した例で言えば、

例)
手数料が0%、3度取引、5%の利益を出す => 15% ※
手数料が0%、1度取引、15%の利益を出す => 15%
※複利は無視しています。

こうなる。有利な利用者を増やし、利用者1人あたりの取引の機会を増やし、利用者を増やすことを目指しているのではないだろうか。

そして、その結果、社会にもメリットをもたらす。株取引の流動性が増すことで、仕手株(だまし上げ)やだまし売りなどの影響を受けにくくなり、より安定的な事業の成長に貢献するだろう。

ただ、事業者はシステムの維持費用などが必要となるわけで、そのために、増えに増えたユーザーのデータを活用することで、収益をあげるというモデルだ。

つまり、手数料無料化は社会全体の生産性を支える、より強い金融へのシフトを狙っているはず。

あくまで個人的見解だけれども、手数料無料化によって、利用者と社会は、良くなるだろう。そして、事業者の採算が合うならなおさら良い。(持続可能な仕組みのスタンダード化)

新しくおもしろく素晴らしい仕組みなので、どんどん推進してほしい。

専門家の先生方もよくよくかんがえて、メリットも話してほしい。デメリットだけ話すのは、ホンキで考えて行動している人たちに対して非常に失礼。

肩幅ヒロシ、ゲストでしゃべります。

最後に告知です。11/28(木)に新橋で開催されるイベントでゲストでしゃべります。メインではないけれど。

このイベントみたいに、無料で、金融の知識を教わることができるイベントは増えてきています。老後資産をきちんと築いて安心して生きていくためにも、できるだけたくさん参加したらいいと思う。

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